先日、自宅でレッスンをしているとき、ピアノから「バチン!!」とイヤ~な音がしました。
恐る恐るピアノの中をのぞいてみると、1本の弦が見事に切れていました…。(ガーン…)
2番目に高いド(4点ハ音)の弦が切れたのですが、1本でも弦が切れると音がくるってしまい、そのうちとなりのシやレの音もだんだん狂ってくる始末…。ピアノは精密機械と同じだなーとつくづく感じました。なんせ、ピアノは約8,000個の部品で作られているのです。(グランドピアノの場合)
急いで調律師さんに連絡し、弦を張り替えてもらいました。慣れた手つきで張り替えて下さる調律師さんを見て、その日の1週間ほど前に「羊と鋼の森」という小説本を購入したまま、まだ読んでいない事を思い出しました。
皆さん、このお話ご存知ですか?実はこの小説、ピアノの調律師さんのお話なんです。
ある高校生の少年が、たまたま体育館のピアノを調律している所をみかけ、ピアノに魅了されて調律師になることを決意し、先輩やお客さんとのふれ合いで調律師としても人間としても成長していくお話です。
「羊と鋼の森」の「羊」はピアノのフェルト。「鋼」は弦を表しています。つまり「羊と鋼の森」とは、ピアノの事なんですね。
お客さんの「明るい音色がいい」「もっと華やかな音にしてほしい」などのご要望に応えて一音一音調律していくのは、とても繊細で手間のかかる作業です。だからこそ、1つ1つのピアノに個性があるのです。
そして、微妙なタッチで音色もずいぶん変わります。「こう弾きたい!」という思いがそのままピアノにも伝わり、音として表現されます。
残念ながら電子ピアノではそこまで表現できないのです。
「羊と鋼の森」を読んで、改めて「ピアノを弾く」とは、鍵盤をおろしたその瞬間に音が生まれる。音に形はないけれど、その形のないものに私たちは心を動かされ、魅了されるのだな、と感じました。
皆さんも、ピアノを練習するとき、自分の音をよーく聴いてみてください。目を閉じて聴くのがオススメ。より集中して音を生み出す瞬間を実感できますよ!
「羊と鋼の森」は、山崎賢人さん主役で映画化もされています。静かな映画ですが、心温まる感動作でした!
機会があればぜひ見てみてください!
今月のクイズ
① 今年のクリスマスコンサートに出演してくださるのは誰でしょう?
② グランドピアノは約何個の部品で作られているでしょう?
チャリティー練習表もたーくさん募金してくれて本当に立派です!これからも、弾いてみたい曲にたくさんチャレンジしていこうね!
9月は台風や地震の災害がありとても大変でしたね。
やっと10月に入り秋らしい日が来ることを楽しみにしている毎日です。
9月の芸文でのスーパーキッズコンサートには多くの生徒さんが聴きに行かれ、感動のあまり涙が止まらなかったというお母さんもおられました。あの日のプログラムの一つに私も大好きなニューシネマ・パラダイスがありました、もしあの映画にあの曲がなかったら?そうです、バックにあのせつなく、美しい音楽があるから映画が引き立ち、もっともっと感動が膨らんでいくのですよ。これが音楽のもつ力なのですね。美しく、心に響く曲を佐渡さんの指揮のもとキッズのメンバーが一つになり感動を届けてくれたのでした。
みんなにも聴いてほしいなあと、思い続けて3年
なんと、なんと今年実現します。
スーパーキッズが宮村音楽教室のクリスマスコンサートに出演してくれることになりました。先日教室にスーパーキッズのマネージャーがお越しくださり、12月24日(月、祝)山本東公民館で開催することが決定(佐渡さんは無理ですが)
皆さんと同じ小学3年から高校3年までのメンバーが、楽しい曲、クリスマスソングを演奏してくださることになっています。
また、お楽しみ会の1位プレゼントには、佐渡さんのサイン入りのTシャツを用意していますよ。
楽しみにしていてくださいね。
それと、2019年のピアノフェスタ、アンサンブルはクラッシックメドレーをしますが、ちょっと楽しいアイデアのもと計画していますので、これまたお楽しみにね。
ヒント、しゃべる作曲家はいつもしっかりお勉強しておいてね。
食欲の秋、芸術の秋、私は両方楽しみたいと思っています。みんなも楽しんでね。