レッスン中の皆さんとの何気ない会話から、今世間で流行っているものを知ることがよくあります。今日はその中で、何人かの生徒さんから教えて貰った「夜に駆ける」のお話です。
「夜に駆ける」を初めて教えて貰ったのは、去年の秋頃でした。
歌っている人たちのユニット名が”よあそび”!?どんな人達なの!?
ボーカルが”イクラ”ちゃん!?(え?サザエさん!?)
とりあえず聴いてみようとYouTubeで探すと、ものすごい再生数!(今現在で2億回!)
グループ名から勝手な想像で男性のグループなのかと思っていたら、可愛らしい声の女性がボーカルで、それにもびっくりしました!
「YOASOBI」は、”小説を音楽にするユニット”として2019年10月に結成。
ファーストシングルの「夜に駆ける」は「タナトスの誘惑」という小説が元ネタなんだそうです。
クラシックでも、例えばドビュッシーは浮世絵から、ドヴォルザークは列車から、ベートーヴェンは詩からなど、もともと存在しているものから影響を受けて作曲する事はありましたが、はじめから小説を音楽にする前提という発想が面白いですよね。
小説を読んでから改めて聴くとまた違った角度から楽しめる、と言うのが狙いの1つなのかもしれませんね。
音楽教室らしく楽曲に注目してみると、この曲終わりの方で2回転調するんです。
普通、終わりに向かって曲を盛り上げるために上の調に転調するのですが、なんとこの曲、1回目の転調では半音下に転調するんです(変ホ長調からニ長調)。そうすると、曲が盛り上がるどころか、少し落ち着いてしまう感じがするのですが、この曲、その後短3度上に転調するんです(ニ長調からヘ長調)。1回下げて2回目の転調で振り幅を大きく上に転調する事で、物語のクライマックスをよりドラマチックに仕上げているような効果が出ます。(ボイスを聴いて確かめてみてね!)
少し難しい話でしたが、ハ長調やヘ長調などの調性をもう習っている生徒さんは、そんなところも少し注目して聴いてみるとまた違った角度から楽しめるのではないでしょうか?
私に「夜に駆ける」を教えてくれた生徒さん、どうもありがとう!
これからも、皆さんがハマっている事や、皆の中で流行っている事を知りたいので、また色々と教えてくださいね★
今月のクイズ
①写真の(クラシック節)は何を聞いて育ったかつお節でしょうか?
②夜にかけるは何回転調するでしょうか
身長もとっくに私より高くなり、演奏技術も着々と身に付けて難曲に挑んでくれましたね♪
勉強や部活など、忙しい生活になってくると思います。ピアノを習い始めた当初からコツコツと努力を積み重ねてきたおかげで弾ける曲の幅が格段に広がったので、これからはピアノを息抜きのような存在として、弾きたい曲をどんどん弾いていってもらえたら嬉しいです!
5月に入り緊急事態宣言下でのゴールデンウイークになりましたが元気に過ごしていますか?田舎に行ったり楽しいことはもう少しがまんです、がまんの日々を送ってくださいね。今は一人一人が感染予防に取り組むことしかないですね。ストレスがたまりそうな日もあるかと思いますが、皆さんはこんな時こそお気に入りのピアノ曲やレパートリーを弾くのがいいですね、本も読めるし、色んな事が出来そうですね、皆さんならどうしたいですか?
いい時間にしてくださいね。そしてそのあとオリンピックも出来るといいですね。
先日テレビでプロの鰹節(かつおぶし)作りの番組を何となく流していたのですが、モーツアルトという言葉に反射的にエッ!!と見たのですが、残念!一番大事なところを聞き逃していたようでした。最後までプロのカツオ節作りにかける情熱を見て、すぐお話を伺いたいと鹿児島の枕崎にあるカツオ節屋さんに連絡しお話を伺いました。それは“モーツアルトを聴いて育ったカツオ節”だったのです。魚のカツオがカツオ節になるまでの約半年間には色んな工程があるのですが、最も重要なのが「カビつけ作業」なのだそうです。カツオをさばき微妙な温度調節をしながらゆで上げ、そのあとカツオにカビ菌をつけるのですが、その時にモーツアルトのクラッシック音楽を流すそうです、ピアノソナタからコンチェルトまで1か月ごとに変えられるそうです。カビ菌が振動で活性化しカツオがおいしくなるのだそうです。なんと名前はずばり「クラッシック節」です。もちろんすぐ購入し頂きました、本当においしかったです、ほかの先生方も同じ感想でした。生きた魚が鰹節になりだしになったりそのまま頂いたりと日本人の素晴らしい食文化ですね。子供のころのお弁当、ご飯の上にのっていたカツオ節、ふたをあけると裏にくついてそれをはがして食べたのを思い出しました。クラッシック節はあの頃の味を懐かしく思い出させてくれました。
今回の結論はというと、カツオに効くモーツアルト、人間に効かないわけがないということなのです。皆さんいっぱいモーツアルトも聞いて心を成長させてくださいね。あの軽快で、だれの心にもすんなり入り、世界中の誰もが好きなモーツアルト、私の好きなのは、ピアノコンチェルト21、23番、クラリネット5重奏、レクイエムです。ああ、いっぱいありすぎて困ります、皆さんはどんな曲がすきですか?好きな曲に出会えるといいですね。
モーツアルトだけでなくはまったらやめられない、
そう!!クラッシックはすごーいのですよ。
さあ、インスタグラムピアノフェスタ開催中です、こちらも楽しんでお聞きください。
←購入したカツオ節です。