いつもおしゃべり帖を書くにあたり、去年の今頃はどうだったかなあ？と、読み直すのですが、今年は世界がとても不安定で自分の国のことしか考えていない指導者が多すぎて、色々な問題があちこちで起きていることを実感します。高学年の人はニュースなどで聴いてくださいね。世界ってどうなっていくのかな？宗教も文化も言葉もちがう人々が一緒に仲良く穏やかな生活を送ることが難しい世界になっている様に思い残念です。相手に対する思いやりや優しさはなく自国のことしか見えない指導者に、自分だったらどうすればいいかなと、考えることや関心をもつことも大切だと思います。
さて今回は「楽器おもしろ雑学辞典」より皆さんの興味がありそうなのをお話しします。
12月のクリスマスコンサートはスーパーキッズによる演奏で弦楽器のみですが、その中のヴァイオリン、ヴィオラは左のあごに楽器を挟むのですが、音はどう聴こえていると思いますか？　自分の音と録音した時の音は、自分の声を録音した時（皆さんもあるでしょう・・）と同じくらいギャップを感じるのだそうです。左耳で聴かず、音を出して壁から跳ね返ってきた音を右耳で聴くのだそうです、なるほど・・・自分の音を把握することが難しい楽器なのですね。また、弓ですが弓の毛替えは2，3か月ごとに楽器屋さんに変えてもらうのが標準ペースで、中には長いこと変えずに粘っている人がいるそうで、毛が古くなると表面がつるつるになって切れやすくなり、その状態でコンサートに出れば、当然本番中も毛が切れて落ち武者状態に・・・・。ところがこの落ち武者状態の弓というのが、客席から見れば大変な熱演に見えるとあって、そこを狙ってわざと毛替えをしないというもくろみだとか・・という人もおられるそうですよ。本物の熱演と熱演風のものと、だまされないようにくれぐれもご注意を。私も何回も見ておりよくあることですが、聴く耳があれば大丈夫です、だまされませんので大丈夫です。また楽器のお掃除ですが、ｆ字孔からなんと米粒（ササニシキでもコシヒカリでもなんでも可）を何十粒か入れてシェーカーのごとくシャカシャカと振る、その後楽器を逆さまにしてみると米粒と一緒にほこりやゴミが出てくるわ、出てくるわ・・・、になるそうです。でもあの大きいコントラバスでは振るだけでも大変でしょうね。もっと他にも大変なことがあるのです、飛行機で移動！　どうしているかというと、楽器は原則として「受託手荷物」として預かってくれるそうですが、機内持ち込み手荷物となるとチェロは本人の席＋チェロ1席分、コントラバスは本人の席＋コントラバス4席分とか。
いやはや高くつくのですね。そういえば何億もするチェロを持っている人は大変ですね。
まあそういった有名な奏者はお金持ちだろうし、私が心配することもないでしょうけど。
それより、タダで飛行機や新幹線に乗り自由に行き来し私たちに感染させるインフルエンザのほうが心配です。手洗い、うがい忘れずにね。
私事ですが、今年はあの天才で超変人（ゴメンナサイ）のイーヴォ・ポゴレリチが大阪に来てくれます、コンサートチケットを見ながら今からわくわくしています。
私の秋はやはりコンサートづけにしたいです。もちろんレッスンは第一番ですが。
食欲の秋でもありますね、おいしいものいっぱい食べて元気ですごしてね。