皆さん、JR川西池田駅にあるこの像を見たことがありますか?
この武将の名前は、源満仲(みなもとのみつなか)。そう!みつなかホールの「みつなか」はこの武将の名前から取ったものです。
今日は、この満仲さんについてお話したいと思います。
源満仲は、平安時代中期の武将。後に鎌倉幕府を開いた源頼朝や室町幕府を開いた足利尊氏は、満仲の子孫だそうですよ!
満仲の像、よく見ると弓矢を持っていますね。その理由が、みつなかホールのある川西と深い関わりがあるのです。
ある日満仲は、お城を築くために現在の大阪にある住吉大社にお祈りに行くと、「矢の落ちたところにお城を築きなさい」と白羽の矢を与えられました。お告げの通り矢を放つと、多田沼という沼に棲みついて周辺の住民を苦しめていた九頭の龍の頭に命中していました。そこで満仲は、多田沼にお城を築いて住むことにしました。それが現在川西市にある多田神社なのです。
みつなかホールでは、毎年「みつなかオペラ」という川西市の音楽家を中心に構成されたオペラを上演されているのですが、今年は満仲が多田神社を創建してから1050年という記念の年ということで その名も「満仲」というオペラを上演されるそうです。
満仲と矢のお話には続きがあります。満仲が放った矢を見つけた孫八郎さんという方に満仲は領地と「三ツ矢」という姓を与えます。(満仲の矢→満矢→三ツ矢)
ある日、満仲が狩りに行った際、今の能勢電鉄平野駅近くに天然鉱泉を見つけます。明治時代には「平野水」という鉱泉水として知られ、その後「三ツ矢サイダー」として売り出されたのです。有名な三ツ矢サイダーと満仲さんにこんなつながりがあったなんてびっくりですね!
来年みつなかホールは耐震工事でしばらく大ホールで休館されるそうですが、またいつかみつなかホールでピアノフェスタが開催された時は少し満仲さんに思いを馳せてみてくださいね!
今月のクイズ
1. 国連が掲げる17分野の目標、アルファベット4文字でなんというでしょう?
2. 「みつなかホール」の名前の由来になった武将の名前は?
秋を感じる青空が多くなってきましたね、マスクもだいぶ慣れましたか?
学校によっては音楽の授業も歌、楽器演奏が出来るようになったことも嬉しいですね。
今年、発表会に出来なかったアンサンブルですが、コロナ禍で出来る方法としてリモート合奏計画(一人ずつがお家で録画したのを合わせる)を8月のおしゃべり帖でお話したのですが、幼稚園生や小学低学年の生徒さんには、保護者様のご協力なしには難しいこと、そして機器環境(イヤホーンなど)も必要なこと、また学校でも再開されていることなどから、今回この計画を白紙に戻すことに致しました。頑張って練習していた生徒さんには本当に申し訳ないと思っていますがご理解くださいね。 さて、今年はベートーヴェン生誕250年だったのですがコロナ禍で中止が多く、年末の第9合唱も聴けないようですね、でもテレビで「ベートーヴェン250プロジェクト」として不屈の精神で走り続けたベートーヴェンの人間と音楽を聴くことが出来ますよ。
・ラ・ラ・ラ・クラッシック(NHK Eテレ金曜21:00~21:30)
・クラッシッククラブ(BSプレミアム毎週月~金午前5時)
・プレミアムシアター(BSプレミアム日曜午後11時20分~よりすぐりの公演で4時間)
・クラシカロイド(NHK Eテレ水曜午後7時25分~コメディーアニメ)
12月まで放映されますので、小さい生徒さんも一度は見ておくといいですね(ラララクラッシック、クラシカロイドは時間帯もいいかと)いつも怖い顔をしていた写真しかないのですが、恋多き人生を生きた人間像も知れ、面白そうですよ、ぜひ見てくださいね。
地球上はコロナで大変なことになっているのをベートーヴェンはどう思うかな?
最近、カラフルなロゴマーク(実は先生方がつけているバッジ)をよく目にするようになったことに気づいていますか?「SDGs(持続可能な開発目標)エス・ディ・ジーズ」国連が掲げる17分野の目標、「貧困をなくそう」「海の豊かさを守ろう」など世界各国が2030年までの達成を目指しています。まだ教科書にも載っていないようですが、関心が高くこれからは入試問題としても扱われるようですよ。身近にはレジ袋がマイバックになったりしていますね(これは海の環境問題でもあるのです)、また温暖化、豪雨災害など日々のニュースを関心をもって見ていく事も大切です、今は持続可能なよりよい地域づくり、町づくりを「自分事」として考えていく事が求められています。本も置いていますので読んでくださいね。
生活、生きることもう一度を見つめなおし、持続可能な未来にむけて頑張っていきたいですね。
ベートーヴェンがタイムスリップして現れたら人類の考え方に「イイネ」ボタンを押してくれると思いますよ。